毎日ブラッシングしているそのヘアブラシ。そのヘアブラシはお気に入りのブラシですか?
何気なく家にあるブラシを特に意識せず使っている方が多いのでは?もちろん私もその1人でした。
何気なく訪れた長野県塩尻市にある職人の街「奈良井宿」で見つけた伝統工芸品である“お六櫛”。
櫛で髪をとくなんて何年ぶり?と思いながらも職人技が光るその美しすぎる櫛に心を奪われ購入し、実際に使ってみて、もう、感動。笑
“櫛で美髪は作れる”を絶賛体感中の私が、その櫛の魅力と使用方法をお届け。
お六櫛とは
わずか手のひら程度の幅に、約百本もの歯が挽かれた小さな櫛。江戸時代前期に持病の頭痛に悩んでいたお六という名の村の娘が、治癒を祈って御嶽山に願掛けをしたところ、 ミネバリで櫛を作り髪をとかすようお告げを受け、実際に行ったところ、頭痛が治ったという伝説がこの櫛の起限とされている。その後、300年に渡り、長野県で愛され続けている伝統工芸品である。
主にミネバリという硬くて粘りがある樹木を材料にして、歯挽き鋸を使った手挽きでの技法で作られており、まさに職人技でしか作り得ない櫛である六櫛は、親子3代に渡って使えると言われるほどの名品!
この物凄く網目の細かい櫛。
あまりの美しさに見た瞬間心を奪われました。
職人さんに伝授いただいた使い方。
こちらの櫛を購入する際、職人さんが丁寧にお手入れの仕方を教えてくれました。
「最初に椿油をしっかりと染み込ませ、一晩おく。馴染ませ方はクッキングペーパーを下に引き、余分な油は落とす。最初の数回は使用した後、椿油を染み込ます。すると、櫛に油がついているのでその油で髪に艶が出るから櫛で髪をとくだけで艶々になっていく。年に1度は必ず油を染み込ます。そうすることによって何年も、自分の子どもにも使ってもらえるくらい長く使える。その頃には油を入れなくても特に何もせずとも艶々になる櫛になっている。」と。
髪に艶を出すのは髪に何かをつけなければならないという概念が覆った瞬間…
私は無印用品で購入したペンケースを入れ物に。
すぐに開けれらて便利なのですごくおすすめ。
My BESTな使用方法
この櫛で毎晩髪をブラッシングし始めて、日々のヘアケアが楽しくなるくらいに本当に髪が艶々に‥!いかに今まで髪をとかしてきれいにするという意識がなかったかということを痛感…
あと、ここからは色々試してみて気に入っている使い方についてご紹介。
椿油はサラッとした使用感で本当に艶々できれいになるのだけど、個人的にいい香りのオイルも大好きなので…
こんな感じでお気に入りのオイルを髪につけて、ブラッシングをするのにハマり中。
この櫛にオイルの香りがつくので、すごくいい香りに!いい香りで、艶々になるなんて、女性として幸せしかない。
お六櫛には用途に合わせていろんな種類があるので気になった方はぜひ検索してみて下さいね。
私が買ったこの櫛が使い込まれて自分の娘に渡る日を楽しみに‥
これからも大切に大切に使っていこう。
Photographer / Writer:Tomomi Nakamura